※画像はオールポスターズからのご紹介になっています。

 
少し前のニュースになりますが、先週の11月12日、ニューヨークのクリスティーズの競売でアンディー・ウォーホル「トリプル・プレスリー」と言う作品が95億円で落札されたそうです。


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アート作品が高く売れたと言う話題は時々思いだした様に海外から伝わってきますが、今回はウォーホルの作品と言う事なので少々皮肉めいた事を連想してしまいました。
 
ウォーホルと言えばキャンベル・スープ缶マリリン・モンローなど日常極ありふれたモチーフを淡々と繰り返し描く事で大量生産・大量消費という資本主義社会の有り様を象徴的に作品として提示した事で有名です。
 

※画像はオールポスターズからのご紹介になっています。

 
今回そのウォーホル自身の作品が取引価格の高さで話題になったと言う事それ自体が何かウォーホルの仕組んだイベントの様に思えてしまったのです。
 
と言うのは、アートや芸術と呼ばれる作品は基本的に「精神的な価値」を重んずる部類に属しています。もっと率直に言えば「お金では買えない無形の価値」を重視して創作されているものだと思います。(この辺も商業ベースに乗ってしまえばだいぶ怪しいのですが・・・汗)
 
しかし、資本主義社会そのものの象徴である大量生産・大量消費をテーマとしてきたウォーホルにとって「アートとお金」が結びついた今回の様な事態は、「アートでさえも資本主義的価値に還元されてしまう」と言う社会に向けた強い「メッセージ作品」になり得た様な気がするのです。
 
勿論、故人であるウォーホルが亡くなって30年近く経った今日の事態を予測していた訳ではないでしょうが、ウォーホルと言う現代美術の巨人なら自分の死後にその作品がどの様な扱いを受けるかを考えていても不思議では無いと思います。そんな事を想像すると一人ニヤッついてしまうのですが・・、皆さんはどうお考えでしょうか。