「ハリス・バーディックの謎」
 
ある時、図書館で偶然に出会った絵本である。
モノクロで描かれた幻想的な絵に一目惚れしてしまった。
確かな技術、色彩さえ感じさせる美しい明暗。
どれをとっても一級品の絵本である。
 
この絵本はハリス・バーディックという人物が残した謎の絵14枚を
絵本として出版すると言う設定になっている。
従って一つの物語が始めから終わりまで続く訳でなく、
断片的な場面が一つ一つ登場してくる。
それぞれの絵が見る側の想像力によって色々に解釈でき
子供の想像力を育むと言う点で、絵本としても大変工夫された本である。
 
また、オールズバーグの絵本は子供の視点を重視して描かれている。
この「視点」とは、つまり身長が低い子供から見た「視点」と言う意味だが
その事が顕著に解る本がこの絵本である。
 

 
「ジュマンジ」
 
この絵本は映画化もされたので題名に記憶のある方もいるかもしれない。
内容は2人の姉弟がたまたまひろった「ジュマンジ」と言うスゴロクに似た
ゲーム盤で遊ぶのだが、ゲーム盤に書かれた指示通りの内容が現実になって
しまうと言う内容。
この絵本の絵柄を注意深く見ると殆どの絵が低い視点、恐らく身長1メートル10
センチか20センチくらいの子供の視点から見たアングルで描かれている。

この様な視点で描かれた絵本が他に無いとは言わないが、
よく考えられていて、本場?の絵本は違う!と思わせる秀逸な絵本である。
 
 
ハリス・バーディックの謎
ジュマンジ