ポール・デルヴォー展看板1

昨日は、今年の1月22日から来月3月24日まで埼玉県立近代美術館にて開催されている、「ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅」を見て来ました。天気もよく、美術館のある埼玉県の北浦和公園は気持ちのよい風が吹いていて人々ものんびりと過ごしていました。
埼玉県立近代美術館外観2

管理人がデルヴォーを知ったのは今から何年前でしょうか?かなり以前だと思いますが正確には覚えていません。マグリットと並んで有名なベルギーのシュルレアリストとして作品と名前を知りました。作品は、とても静かで、幻想的、そこはかとない香りや微風を漂わせる様な風景や女性の雰囲気が大変気に入り、大好きな画家の一人になりました。しかし実物を見た事はありませんでしたので大変期待して出掛けました。
 
そして、実際に対面してみると・・・。期待以上のものを感じて「行って良かった」としみじみ感じて帰ってきました。
 


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今回の展覧会では、デルヴォーの初期の作品である、シュルレアリスム以前の印象派風の作品も展示されています。そして様々な絵画様式に影響を受けつつも苦労して自分の様式を確立していった様子が解る展示形式になっています。それらを順番に見て行くと、デルヴォーの様な独自性を持った画家であっても他者からまったく影響を受けなかった訳ではなく葛藤や苦しみを乗り越え、独自の様式をじょじょに確立していった様子が解り、生意気ですが親しみの様なものを感じました。
 
また、デルヴォーの作品に頻繁に登場する、列車やランプ、鏡、などと言った小道具なども実際にデルヴォーのアトリエにあって使用されたものが展示されており、それらの小道具を見ていると画家の制作の裏側が見てくる様で、大変魅了的な展示だと感じました。
1000円で買ったマット付きのデルヴォーの複製「エペソスの集い 2」

上の画像は美術館のショップで求めたデルヴォーの「エペソスの集い Ⅱ」と言う作品の複製画です。この作品の背景として描かれている、ギリシャ神殿風の建物などは、デルヴォーの作品に良く登場する舞台装置です。この様な建物に関しても実は、若い頃両親の希望で建築家を目指し、その方面の勉学に励んだ事が背景にある、と言う事を初めて知りました。結局、建築家にはならず画家の道に進む訳ですが、若い頃学んだ事がその後の作品制作の中で独自の作品世界を築く事に一役買っている所など、大変興味深いものがありました。
 
また、展覧会では随所にデルヴォーの言葉が壁に掲げられており、作品を理解する上での手助けとなります。作品に登場する小道具や背景、女性などのモチーフなどにもそれぞれ象徴的な意味があり、それらを理解する事でデルヴォー作品をより深く理解出来る展示となっています。
 
管理人はその中で言われていた「詩情」と言葉が印象に残りました。デルヴォー自身が作品制作の中で「愛する物」「人」「事」などの中に「詩情」を見出しその一つ一つを積み上げるていく事で自分の思い描く「夢」の世界を築き上げていったのだ。と言う事を理解する「鍵」になる言葉となったからです。
 
それは、かねてより管理人自身が思っていた「全ての創作活動のスタートは詩情である。」と言う考えと一致したからかもしれません。
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