小杉小二郎画集表紙
 
以前、小杉小二郎さんと言う画家さんの画集を図書館で見つけました。一目見て大変気に入ったのですが、最近図書館に行く用事がありましたので、
「小杉小二郎さんの画集をもう一度見たいなぁ」と思い探してみました。
 
 


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しかし、探しても見あたらなかったので、尋ねてみたところ書庫に収納されていました。
お願いして出してもらい借りてきました。
 
小杉小二郎さんは1944(昭和19年)生まれの方で日大芸術学部でデザインを学ばれた後、渡仏し長くフランスに在住され活躍された画家さんです。最近は日本に帰国されておられるようですがフランスでは勿論日本でも大変人気のある画家さんです。
 
とても静かでナイーブな画面は繊細な美しさに満ちており管理人の琴線に触れるものがありました。画集から幾つか気に入った作品をご紹介します。
 
ジャコブ通り 1981制作
ジャコブ通り 1981 F20
 
ひっそりとした街角で少年が一人じっとたたんでいます。そして今まで少年が転がして遊んでいたであろう金色の輪が少年を置いて一人で転がって行ってしまいました。
 
少年は何かに気をとられている様ですがその正体は分かりません。時間が一瞬静止し突然異なる次元の空気に触れて戸惑ってしまった様な、そんな不思議な感覚を感じさせる作品です。
 
机上の一人芝居 1986制作
机上の一人芝居 1986 F50
 
窓の外に見える塔の時計は7時20分頃を指しています。その時刻から推測するともう夕方なのでしょう。しかし机の上の紙人形が時間を凍結させてしまい何時までも続く夕方を作りだしてしまった様です。
 
デ・キリコが描く様な空の色が憂愁と逢魔時をつれてきます。凍結した時間は何時溶け出すのか?その答えは誰も知りません。
 
サン・レミの野の花 1986制作
サン・レミの野の花 1986 
 
籠の中の花達がでそれぞれ歌を謳っています。小さい花や大きい花、赤い花や青い花、小さな声だけどそれぞれが精一杯謳っている様です。そんな花達を見ていると、とても健気で愛おしい・・そんな気持ちにさせてくれる可愛らしい作品です。
 
以上三作品ご紹介しました。ほかにも魅力的な作品がたくさん掲載されている画集です。刊行は1986年と今から29年も前ですが今でも購入可能です。宜しければ手に取ってみてはいかがでしょうか。
 
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