小倉遊亀 青巒
題名 青巒 1976(昭和51年)年制作 小倉遊亀(ゆき)
 
読売新聞・額絵シリーズの六回目の配布は、小倉遊亀(ゆき)と酒井抱一です。前回五回目の平山郁夫と谷文晁と同様、現代の画家と江戸時代に活躍した画家と言う組み合わせでの配布です。
 


スポンサーリンク



まず、小倉遊亀の作品・「青巒」(せいらん)です。
小倉遊亀さんと言えば大変長命な方として知られており、百歳過ぎまで現役の画家として旺盛な創作活動をされた方です。この作品「青巒」が描かれた当時の年齢を生まれた年の1895年から計算してみると、81歳の時の作品と分かります。
 
画家と凡人を比べるのは意味がないとは思いますが、瑞々しい群青の空と雄大な富士山を描いた絵柄からはとても81歳とは思えない力強いものを感じます。
また、画面下部に描かれた牛たちの姿も可愛らしく描かれており、女流画家ならではの優しいまなざしも感じさせてくれる作品です。
 
酒井抱一 富士山図
題名 富士山図 江戸時代(19世紀制作) 酒井抱一
 
次の作品は酒井抱一の「富士山図」です。
こちらの作品は江戸時代の作品ですが正確な制作年は分かっていない様です。
作品を見ると「青巒」と同様、群青の空を描いていますが富士山は白く描かれおり、雪化粧をている様子を描いている様です。また、空にはシンプルな形の太陽が描かれおり、全体としてデザイン的な意識を感じます。
 
解説によると抱一は大変「粋」な人だったそうです。
確かにこの作品を見ていると洗練された江戸の美意識の様なものが感じられます。
そう言う意味では抱一と言う人は現代的な言い方をすれば最先端のトレンドを作るファッションカリスマの様な存在だったのかもしれないなぁと思わせてくれる作品です。