片岡球子 初冠雪の富士の山
題名 初冠雪の富士の山 1975(昭和50年)年制作 片岡球子
 
読売新聞・額絵シリーズの九回目の配布は片岡球子です。前回の川端龍子に引き続き今回も片岡球子の二作品の配布になっています。
 
目の覚めるような蒼い富士と大胆な筆使によって描かれた森の木々、花々が印象的な富士山図です。
 
奔放な筆遣とフォルムは古代の日本人が持っていたであろう原始のエネルギーの力強さを内包しているような印象をあたえます。その為なのか素朴な人々の富士への祈りの声がどこからか聞こえてくるような、そんな想像をさせる作品です。
 


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片岡球子 富士
題名 富士 1980(昭和55年)年制作 片岡球子
 
こちらの作品はまた、蒼い富士山とは対照的に夕焼けの紅(くれない)に染まる赤富士を描いています。
 
富士山と周りの山々が夕焼けの光の中で渾然一体となり全体が巨大なカオスになって行くような・・そんな幻想を抱かせる作品です。
 
この作品の制作時に、片岡球子は昼から夕方にかけて、蒼から紅(くれない)に変化する富士の色彩の変化を目の当たりして大変驚き、思わずおがんでしまった。と言う言葉を残しています。
刻々と変る富士の色彩は球子に古代の神の降臨を想像させたのかもしれません。