いつも通りの日々 表紙
 
今週の始めに注文しておいた早川司寿乃さんの「いつも通りの日々」が届きました。文庫と言う事で絵本としてのサイズは小ぶりですが透明感ある「司寿乃ワールド」が本から流れ出るような大変、美しい本です。
 


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目次によると14編の短いお話と絵で構成されています。もちろんどれも早川司寿乃さんオリジナルのものです。
 
いつも通りの日々 もくじ
 
どのお話も普通の暮らしの中にちょっと不思議な出来事が織り込まれています。
また、静かで透明感ある語り口と絵がとても魅了的です。
管理人の気になった絵とお話をさわりだけご紹介します。
 
「雪の日」
ある雪の日に一人暮らしの女の人が仕事を終えて帰宅します。
夕食の支度をしているとふっと玄関の外に誰かの気配が・・・。
それは近くの山に住む冬眠中の「くま」でした。
なぜか冬眠中に目覚めてしまったのです。
 
小さな声で「今晩泊めてくれませんか」と話すくまを優しく招きいれる女の人。
それからくまとの不思議な暮らしがはじまります・・・。
 
とても静かでなんとも不思議なお話です。絵と文章がしっとりとしていて心落ち着きます。小さな目のくまの絵も可愛らしいです。
 
いつも通りの日々 雪の日
 
「桃源郷」
ある女の人が仕事を終えて帰る途中、あたりの様子がいつもと違う事に気付きました。夕方もう暗くなってもよい時刻なのにまだ空が昼間の様に明るいのです。
なぜでしょう・・・。その理由はなんと地球の自転と公転の速度が遅くなり一日が4時間長くなってしまったのです。
 
それからの日々、人々は4時間長くなった時間を今まで暇が無くて出来なかった事をして過ごす様になりまた。楽器の練習や大工仕事、また植物を育てたりなどと趣味にも時間がたっぷり取れます。女の人もガーデニングを始めました。
そして人々の暮らしは輝きを増していったのですが・・・そんなある日。
 
とてもシュールなお話ですが、実際にこんな事があったらいいなと思ってしまいました。このお話に使われているのが下イラストです。柱時計と食事をする女の人、それに風景を組み合わせたシンプルなデザインのイラストが魅力的です。
 
いつも通りの日々 桃源郷イラスト1
 
「猫」
ある寒い冬の日。受験を控えた中学三年の女の子がパン屋さんで買い物をしました。パンの入っている袋を抱え家路を急いでいると、なぜか袋がガサゴソと動きました。袋の中を覗いてみるとそこには猫がいました。
 
いつも通りの日々 猫1
 
猫を家に連れて帰りしばらく様子を見ていまいしたが、真夜中になると猫が外に出たがりました。そっとドアを開けてやると猫は外に向かって歩きはじめます。女の子も猫の後について外に出てみる事にしました・・・。
 
いつも通りの日々 猫2
 
女の子の胸に抱かれた猫の表情が可愛らしくて気に入りました。
また、下のイラストを見ていると昔読んだ、ますむらひろしさんの「アタゴオルは猫の森」に似ているなと懐かしく思い出しました。
 
まだまだ他にもほっとするお話や癒されるイラストが沢山あります。
早川司寿乃ファンに限らずおススメの一冊です。
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