死はこわくない 立花隆
 
先日、床屋さんで何気なく読んでいた週刊誌に立花隆さんの「死はこわくない」と言う本の広告が載っているのを見ました。以前から立花さんの死後世界をめぐるTV番組や著書にとても興味があったので早速購入して読んでみました。


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今回の本は全体が三章に分かれた構成になっています。
 
第一章「死はこわくない」
第二章「看護学生に語る生と死」
第三章「脳についてわかったすごいこと」
 
対談や講演を元にして再構成された内容になっており、文字も大きく、分かり易い言葉で書かれていますので肩肘はらず楽しく読めました。
 
管理人がこの本を読む前にもっとも興味を持っていたのは、死後世界に関して立花さんの「最新の見解」を知る事が出来ると言う点です。
 
死後の世界の有無を今、立花さんがどう考えているのか?かねてより注目していただけにとても興味がありました。一読してみて以下の部分が立花さんの今の考えを最も表しているのではないかと思いました。
 
死はこわくない 中身1
 

文藝春秋社 刊 立花隆 著 「死はこわくない」
30ページより引用
 
質問者
死後の世界が存在するという考えは、「あってほしい」という願望もあってか、なかなか捨てがたい面があります。
立花
そう考える人がいるのは仕方ありません。しかし、僕にとっては解決済みの議論です。死後の世界が存在するかどうかは個々人の情念の世界の問題であって、論理的に考えて正しい答えを出そうとするかどうかの世界の問題ではない。

 
よく読むとお解り頂けると思いますが、このページで立花さんが「解決済みの議論」と言っているのは、「死後世界の有無」の事ではありません。
 
「死後世界の有無は科学で答えを出すのは筋違いだ」と言う事がはっきりと分かったので、その事が「解決済みだ」と言っているのです。
 
しかし・・少々うがった見方をすると、立花さんの中では科学的には既に答えは出ており死後世界は「無い」と結論付けた上で、有るか無いかをどの様に考え消化していくかは個々人の考え方次第なのだ、と言っている様にも思えます。
 
上手く言えませんがこれが立花さんの「現在の見解」なのでしょう。
 
まあ、管理人個人は異なる情報にも興味があり、死後世界が完全に無いとは思えない部分もあるのですが・・・(その辺は長くなるので別記事で書こうと思います)
 
・2016年2月17日:追記
(以下の記事で書いてみました。宜しかったお読み下さい)

量子力学が解明する意識と臨死体験
 
しかし、その様に「それぞれが考えたり解釈したりして自分の人生に生かす事」こそが死後世界を含めたあらゆる謎を探究する意味なのではないか?この本のあとがきで立花さん自身、こう書いています。
 
死はこわくない あとがき
 

文藝春秋社 刊 立花隆 著 「死はこわくない」
あとがきより引用
 
「生とは何であれ、死とは何であるのか」は、人が生涯追いかけざるをえない難題である。答えは年齢よってかなり、あるいは微妙に変わってくる。これは私が七五歳の時点でえた答案である。

 
知の巨人と言われる立花隆さんをしていまだ正答を見いだせない深く難しい問題である事は確かなようです。
 
また、この本には立花さん自身の若いころの思い出、(その中にはあの寺山修二氏との交流なども出てくる)や明晰夢(夢の中でこれは夢であると自覚する夢)、さらにはキューブラー・ロス女史、レイモンド・ムーディー博士へのインタビューや筑紫哲也さんの興味深いエピソードも紹介されています。
 
これから、立花隆さんの著書を通して脳科学や臨死体験など様々な世界を探究しようとお考え方には格好の入口になるよい本だと思います。
 
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