先日のこのブログの記事立花隆さんの「死はこわくない」を読んでみたの中でどちらかと言うと「臨死体験は脳内現象」と言った結論に傾いている立花隆さんの見解を読んで、まったく素人の管理人が反論出来る訳もないのですが・・。
 
こんな情報に対して立花さんはどう思うだろうか・・と言う視点で「こんな説もある」と言う内容をご紹介出来ればと思い記事にしてみました。


スポンサーリンク



 
量子力学と言う言葉はご存じの方も多いと思います。この学問は物質を構成する分子・原子・素粒子といった最小単位に関する力学を研究する学問です。
 
普段は意識する事の無いこの量子力学の世界ですが、「現実に存在する」あらゆる物質の基礎を研究する学問である事は間違いありません。
 
そして、この最小単位である量子の世界ではさまざま不思議が存在している事が、近年知られる様になりました。その一つに「量子もつれ」と言う現象があります。
 
この「量子もつれ」を管理人が正確に説明する事はできませんが、素人解釈によると次の様になります。
 
二つの粒子が互いにまったく異なる場所にあったとしても「一方が変化すると他方も直ちに同じ変化をする状態」「もつれあった状態」すなわち「量子もつれ」と言うそうです。
 
これは物理的な距離、あるいは時空さえ無関係に直ちに変化が伝わると言われています。例えば一方は地球にあり、もう一方は銀河系の果てにあったとしても「量子もつれ」状態にあれば直ちに変化が伝わるそうです。
 
しかし、現在のところこの現象の仕組みは解明されていません。まったく不思議な現象であり専門家でも「そう言うものだとしか言いようがない」との事です。
 
大気圏
 
余談ですが、量子もつれの情報の伝わる速度は光の速度をも越えると言われています。その為「光より速いものは無い」とした相対性理論と対立してしまい、創始者であるアインシュタインは量子もつれ「不気味な遠隔作用」と呼び生涯認めなかったそうです。
 
しかし、アインシュタインの死後、ジョン・クラウザーやアラン・アスペと言った研究者の実験によって量子もつれの実在が証明され、現在では「確認された事実」となっています。
 
これも余談ですが、この量子もつれから導かれた量子テレポーテーションと言う方法は、量子コンピューターの開発へと繋がり、今や現実の我々の生活に影響をあたえようとしています。
 
脱線してしまいましたが、この「量子もつれ」と言う現象を人間の意識臨死体験さらには死後世界の有無へと結びつけた仮説を発表している人々がいます。ハメロフとペンローズと言うお二方です。
 

スチュワート・ハメロフ(英: Stuart Hameroff、1947年7月16日 – )は、アメリカ合衆国の麻酔科医。医学博士。現在アリゾナ大学教授。意識に関する国際会議ツーソン会議のオーガナイザー。ロジャー・ペンローズとの意識に関する共同研究で有名。
 
ロジャー・ペンローズ(Sir Roger Penrose, 1931年8月8日 – )は、イギリス・エセックス州コルチェスター生まれの数学者、宇宙物理学・理論物理学者。スティーヴン・ホーキングと共にブラックホールの特異点定理(重力崩壊を起こしている物体は最後には全て特異点を形成する)を証明し、「事象の地平線」の存在を唱えた。
 
wikipediaより

 
このお二方の仮説は大変有名だそうですが、一般的な脳科学の分野からみるとかなり異端視されています。勿論、立花さんもご存じだとは思います。
 
しかし、管理人の様な素人から見ると大変ユニークな仮説で、量子もつれが現実的に証明されている点からみると「あっても不思議はない・・」と思わせてくれる説です。
 
但しこの仮説も素人の自分が正しく理解し説明できる代物であるかは疑問なのですが・・まあ、戯言事だとご理解頂き紹介させて頂く事にします。
 
まず意識の成り立ちについてハメロフとペンローズが提唱する仮説では次の様に言っています。
 
脳を形づくる細胞に内在するマイクロチューブルと呼ばれる管状の極めて微小な細胞骨格が、分子のレベルで情報処理出来る機能を持っている、という前提に立ちます。この脳内に無数に存在するマイクロチューブル同士が量子もつれの状態を形成しており、互いに情報を瞬時に伝え合う事でネットワークを構成し、それが「脳内で意識を成立させている」と考えている様です。
 
人間関係で比較
 
次にこの意識のネットワークは量子もつれを介して物理的な障壁を越え、脳以外の空間に存在する粒子と量子もつれの関係を結んでいるのではないか?と説いています。
 
そうなると、意識は脳内だけに限在するのではなく広く宇宙に拡散して存在しているのかもしれない・・と言う仮定に行き着きます。ハメロフ自身はこれを「原意識」(プロトコンシャスネス)と呼んでおり、ビックバンの時代から存在していたと考えている様です。
 
これを、臨死体験と言う現象に当てはめて考えると、人は心停止の後に脳機能そのものは死滅しますが、マイクロチューブル内に存在する量子情報は死滅せずに宇宙全体に散らばっていくそうです。しかし臨死体験者が目覚めるとその散らばった量子情報は再び脳内に戻ってくるのだそうです。
 
そうした過程を体験者の主観的な視点からみると、「トンネルを抜け、美しい花園を見た」とか、「神様に出会った」とか、「死んだ先祖に出会った」などの体験の記憶となって残るそうなのです。
 
眠り
 
あくまでも管理人が理解した範囲でのご紹介でしたがご理解いただけたでしょうか?おそらく不十分だと思いますので、ネタばらししますと、今ご紹介した内容はYouTubeの動画「死後の世界を量子論で科学する」からの受け売りです。
 
モーガン・フリーマンが案内役となった、海外のドキュメンタリーの様ですが、ハメロフ自らが出演していますので興味ある方はご覧になってより理解を深めてみてはいかがでしょうか。
 

 
勿論、この様な説の真偽を管理人は判断できませんが、臨死体験死後世界と言う謎に対する一つの回答としてご紹介しました。
 
いずれにしろ、立花さんの今回の著書「死はこわくない」のあとがきでも述べられている様に、死後世界の有無は個々人の心が決める事であって科学的、論理的に明らかにする問題ではないのかもしれませんが・・。
 

死後の世界が存在するかどうかは個々人の情念の世界の問題であって、論理的に考えて正しい答えを出そうとするかどうかの世界の問題ではない。
 
文藝春秋社 刊 立花隆 著 「死はこわくない」
30ページより引用

 
Amazonで「量子力学と意識」の本を探す
Amazonで「死はこわくない」を探す