心優しきベルエポックの鬼才トゥールズ=ロートレック

ロートレック 退廃と陶酔の日々 (アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック)1864-1901 フランス

ムーランルージュなどのダンスホールに集まる知識人や芸術家、娼婦、踊り子などを洗練されたセンスでポスターに仕上げ後世にその名を残した。その眼差しは的確であると同時にどこか優しさを感じさせる。その理由は身体的なハンディの為、当時の社会から受けた阻害感と無関係ではないかもしれない。


 

ポスター・ムーラン・ルージュのラ・グーリュ
このポスターを始めロートレック時代のポスターを見ると少々古めかしさを感じなくもない。しかし良く見てみると時代を経たからこそ、その魅力を増している様にも思われる。また、当時としては大変斬新であった近景の人物を大胆に大きく描く事で画面に奥行きを持たせている手法など日本の浮世絵を上手く取り入れ自からのものにしている点も非凡である。今もなをこのポスターからはダンスホールの楽しげで洗練された賑わいを感じる事が出来る。
 

ポスター『ディヴァン・ジャポネ』
このポスターも時代を経た現在の感覚で見てもその素晴らしさは変わらない作品である。現代日本のちょっとしたバーやオシャレなレストランの壁に飾ってあったとしたら雰囲気をグッと盛り上げてくれそうだ。特に黒のドレスを来た女性と紳士のシルクハットの黒、また遠景の女性の手袋の黒、などそれぞれが大胆かつバランス良く配置され全体を引き締めていてる。また、人物の体のフォルムや表情のデフォルメなどにも浮世絵の影響を感じさせる。
 

化粧する女
次にタブローをご紹介する。この作品「化粧する女」のモデルは恐らく、当時の娼婦をモデルとしていると思われる。化粧する女性をテーマにしているにも関わらず、そのモデルを背中側から描いている。化粧して表情をいくら繕おうとしても、その背中の痩せ具合や何処となく寂しげな肩のラインからは、「娼婦」に身を落とさねばならばい心情をひしひしと感させる。しかし同時に、どこか暖かなロートレックの優しい眼差しも感じ事が出来る。やはりそこには自らの境遇を重ね合わせる様な思いがあったのかもしれない。
 

ムーラン通りのサロン
この作品「ムーラン通りのサロン」でも描かれている女性達は娼婦と思われる。管理人がこの絵を見て注目するのは画面向かってやや右上に描かれている女性がこちらを見ている点である。この絵を見た時に何かスナップ写真を見ている様に感じたのはこの女性の目線の為だろう。それは画家であるロートレックと女性達の距離感の無さや「親しみ」と言ったものをも物語っていると思う。
 

ゴッホのポートレート
最後に、ロートレックが描いたゴッホの肖像をご紹介する。ゴッホとロートレックは親交があり、アルルへの旅立ちを助言したのはロートレックと言われている。このゴッホを描いた作品を見ると、何かを一心に見つめているゴッホの一途な性格を的確に捉えている様に思う。また、当時画家仲間からも世間からも認められいないゴッホへの仲間意識の様なものも感じられ、ここにも弱者への連帯と言うロートレックの優しさを感じる。
 
以上、5点ご紹介しました。オールポスターズに掲載されているロートレックの作品は油絵やポスター、デッサンなど、2013年2月現在で952点の作品が掲載されています。また、オールポスターズでロートレックの複製画の購入を考える場合は、アートプリント、ジクレープリントのどちらでも大丈夫と思いますが、出来れば油絵と思える作品はジクレープリントでキャンバス地プリントを選択した方が良いと思います。以下に管理人がオールポスターズで商品を購入した際のレビュー記事へのリンクを貼っておきますのでご購入の際は参考にしてみて下さい。

アートプリントについて
ジクレーキャンバス地プリントについて
 
ロートレック作品一覧


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