美しき伝説の女・・・タマラ・ド・レンピッカ

レンピッカ・洗練されたエレガンス
(タマラ・ド・レンピッカ)1898-1980 ポーランド
 

 
公式サイト>>レンピッカポスター一覧
 
画家としての才能と美しい容姿を兼ね備えた自立した現代女性を代表する様な芸術家。作風はアールデコやキュービズムなどの影響を受けているが、それらの様式では割り切れない魅力を持っている。それは波乱に満ちた人生そのものが反映したかの様であり、ドラマティックで大胆な作品をとして結実させる事に成功した。また独得なエロティシズムの香りも漂わせている。


 

緑色のブガッティに乗るタマラ
 
レンピッカの最も有名な作品であり代表作といってよい傑作。ブガッティに乗る自身の肖像をモティーフとしている。1925年の制作であるが当時の流行の最先端をいく時代を代表する女性の象徴と言える。しかし「真っ赤な唇」「誘惑する様にこちらを見つめる目線」などは流行と言う一時的なものを越えた普遍的なエレガンスとエロティシズムを感じさせる。また、この絵は雑誌の表紙などにも採用された。
 

手袋をした娘
 
この作品はレンピッカの娘ギゼットがモデルと言われている。しかし、この作品からは血縁関係のある子供としての娘を描いたと言うより、性的に成熟した独りの女性像を描いた・・と言う印象の方が強い。レンピッカは両性愛者であったと言われているが、同性モデルへの視線もエロティックなものを感じる。薄い衣服の下から透けて見える様な体の線の描き方は性的な対象としてのそれを感じさせる。一般に芸術家の嗜好は常識から見ると逸脱していると言われているが、それだからこそ生み出される傑作もあるようだ。
 

バルコニーのギゼット
 
レンピッカは生涯で何枚ものギゼット像を残している。この作品もそのうちの一枚である。この作品はボルドー国際美術賞という賞も受賞している。他の肖像にも言えるがレンピッカの描くギゼット像は目線が非常に強く、どことなく子供らしさに欠けている。むしろ性的な奔放さを感させる。ギゼットは母親であるタマラに複雑な感情を抱いていたようだが、そんな事を臭わせる「何か」を秘めている様な作品だ。
 

美しきラファエラ
 
レンピッカはアングルの裸婦像からも影響を受けている。この作品「美しきラファエラ」を見るとその影響は顕著である。均整のとれたプロポーションの裸婦を明暗を強調して描き、肉感的な感触を見事に捉えている。ここでもレンピッカの視線は男性のそれと近い様な印象を受ける。しかし、性的対象がどうであれエロティシズムは人間存在の根源的な感情である。その意味では太古からの人間の普遍性を見事に表現している作品だとも言える。またそれは優れた芸術作品に共通の要素でもあろう。
 
以上、4点ご紹介しました。レンピッカの作品をオールポスターズで検索すると、176点(2016年6月)掲載があります。エレガントなレンピッカの作品は今見ても古さを感じさせない新鮮さに満ちており、日本でもとても人気のある画家の一人です。
 
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