音を見る、色彩を聞く、ワシリー・カンディンスキー

カンディンスキー 音楽と絵画の融合 (ワシリー・カンディンスキー)1869-1954 ロシア出身(後にドイツ・フランス国籍を取得)

カンディンスキーは抽象絵画の創始者の一人として大変著名な画家である。またドイツの建築や美術の教育機関バウハウスで教官を務めるなど教育者としての面も持つ。ロシア出身であるが、主にドイツやフランスで活躍した。その絵画の特徴は音楽からインスピレーションを受けそれを色彩や造形として表現しようと試みた事があげられる。


 

即興6(アフリカ人)
この作品は、カンディンスキーの最初の抽象作品と言われている1910年の「無題」より少し前の1909年に描かれている。まだ具体的なテーマ(人物像)を残しているが、色彩毎に分割された構成や鮮やかな色あいなど後の抽象絵画への大きな展開を予感させる仕上がりにはなっている。この作品を取り上げてみたのは個人的に同時代のロシアの画家、マレービッチと共通するものを感じて興味深かったからだ。両者のその後の展開は当然異なっているが詳細に比較してみると面白いかもしれない。
 

黄・赤・青
この絵タイトル「黄・赤・青」原題(Gelb-Rot-Blau)は色の三原色である。混合すれば理論的には全ての色を作り出す事の出来る三つの色を画面の各所に構成し、それらを関係付ける様に黒の直線や曲線が全体を引き締めている。確かにこの画面からはある種の音の様なものを感じる事が出来る。それは異なる音色の楽器が指揮者の指示の元、統一的に音楽を奏でるオーケストラとどこか似ている。
 

支配的な曲線
上の作品「黄・赤・青」から11年後の1936年の作品である。「黄・赤・青」と似た色彩構成である様にも見えるがこちらの作品はさらに「音」を感じさせる作品になっている。右側やや上の先が尖った様な黒のフォルム(これが支配的な曲線?)が金属音の様な不協和音を感じさせる。また右側に目を移すと太鼓の様な打楽器が発する低い重低音を感じたり、階段の様な形からはアコーディオンの様な音色を連想させる。音楽と絵画をさらに深く結び付け抽象絵画の新しい局面をさらに追求した作品と言えよう。
 

ライトアップ
次に少し傾向の変わった作品「ライトアップ」と言う作品をご紹介する。上のカンディンスキーの紹介の所でもふれたが、カンディンスキーはドイツのバウハウスと言う教育機関で教官を勤めていた。バウハウスにはパウル・クレーも同僚として勤めている。上の作品を見るとカンディンスキーはクレーの影響も受けていると感じさせる。この作品の制作年を調べてみると1927年頃とあるので、クレーとカンディンスキーは同僚だった時期に該当する。当然、優れた芸術家どうし相互に影響し合って当然だろうと思われる。この作品の背景の色面のニアンスの出し方や形体の扱い方などを見るとクレーを連想させるのはその為だろう。
 

The Bridge(橋)
最後にご紹介するのが「橋」と言う作品である。この作品もクレーの影響を感じさせるが、管理人の独断的感想だとこの色彩からもっと後の画家・イラストレーターのフォロンの色彩を連想してしまった。なので面白いと思って紹介してしまった・・・。この場合もし影響を受けているとすればフォロンの方だが、ファロンは確実にクレーから影響を受けているので、カンディンスキーも!と考えたが逆にクレーにカンディンスキーが影響を与えたのかもしれない。
まぁ、そんな事を追求しても始らないが・・・。しかしこの作品はそんな事を抜きにしても橋の上の人物らしき形や色彩の構成などが、なんとも可愛らしくて好きな作品である。
 
以上、5点ご紹介しました。オールポスターズに掲載されているカンディンスキーの作品は油絵や水彩と思われる作品など、2013年2月現在で545点の作品が掲載されています。また、オールポスターズでカンディンスキーの複製画の購入を考える場合は、アートプリント、ジクレープリントのどちらでも大丈夫と思いますが、出来れば油絵と思える作品はジクレープリントでキャンバス地プリントを選択した方が良いと思います。以下に管理人がオールポスターズで商品を購入した際のレビュー記事へのリンクを貼っておきますのでご購入の際は参考にしてみて下さい。

アートプリントについて
ジクレーキャンバス地プリントについて
 
カンディンスキー作品一覧


スポンサーリンク

コメントを残す

このページの先頭へ